乗っ取り!
動物の世界のことは、余り知られてないことが多いですね。
不思議なことがいっぱいなのですが、中日新聞に、面白いことが載っていました。
巣を乗っ取って子孫を残す?
カッコウがホオジロなどの巣に卵を産んで、ホオジロはカッコウの卵を温めて孵化したら、餌を与えて育て始めます。これも乗っ取りなんでしょうね。
ホトトギスもウグイスの巣に産卵して、生まれたホトトギスのヒナはウグイスの卵やヒナを巣の外に押し出して乗っ取り、ウグイスの親が運んでくる餌を食べて成長します。
サムライアリはクロヤマアリなどの巣を攻撃して、働きアリやサナギを奴隷として働かせるそうです。これはスゴイですよ。
サムライアリの女王は単身でクロヤマアリの巣に侵入して、クロヤマアリの女王を噛み殺して巣を乗っ取ってしまうのだそうです。乗っ取られたクロヤマアリの働きアリたちは、観念して?サムライアリの女王の世話をし始めるのだそうです。
普通は勝者が決まっている!
チャイロスズメバチの女王がキイロスズメバチの巣を乗っ取ることがあるそうです。この場合、チャイロスズメバチが必ず乗っ取る側で、キイロスズメバチはいつも乗っ取られる側と決まっているそうです。
先に述べたサムライアリの場合も、サムライアリが乗っ取る側で、クロヤマアリは乗っ取られる側と決まっています。
勝者が決まっていない種の発見は世界初
今回発見されたクロスズメバチとシダクロスズメバチの組み合わせでは、勝者が決まっていないというものだそうです。
研究チームは、岐阜県立大垣桜高校教諭を休職して東京大大学院博士課程三年に在学する佐賀達矢さんと、長野県富士見町の蜂愛好家金井実さんら四人。
中部日本では、クロスズメバチは平野部から低山地に、シダクロスズメバチは少し標高の高い中山間地に生息しており、低山地で分布が重なる。研究チームは両種が生息する岐阜県下呂市で三十の巣を、長野県富士見町で九十の巣を調査した。
シダクロスズメバチの女王蜂がクロスズメバチの巣でクラス九例、その逆の一例を発見した。シダクロスズメバチが乗っ取った巣を、別のクロスズメバチが乗っ取ろうとして敗れた例もあった。シダクロスズメバチの巣の上で両種の女王蜂が戦う姿や、クロスズメバチの巣の下でシダクロスズメバチの女王蜂の死骸も見つけたという。
このような経緯で、勝つ側がまだ決まっていないということがわかったそうです。
人間(日本人)のほうが劣っている?
最近の事件記事に登場する内容が、余りにも情けないことが多すぎると思いませんか?
女性に冷たくされたから殺害した。おまけに、カードで現金を引き出した。
老婆の世話をしてやったから、代金を支払え!(実はもう殺害していた)
飲食店で知り合った女性を殺害し、金とテレビを奪った。
スズメバチの方が、よっぽど覚悟ができた生き方をしているのではありませんか?