完全復帰しました!
長かった入院生活でしたが、6月1日(大安)に退院しました。
ブログの更新がほとんどできませんでしたが、
これからは、「沙希の見たまま、思ったまま!」を語っていきますので、
よろしくお願いします。
病院では、初めは個室でしたが、
余りにも退屈なので、4人部屋に移してもらい、
訪れる人々を、じっくりと観察していました。
そこそこ重い病状の方が多くて、
見舞いに来られる方々も、
ほとんどが暗い表情の方が多かったのです。
その中で、ある老紳士が忘れられません。
微かに笑みを浮かべながら、
戦時中の大変だった日々のお話や、
戦後の動乱期に、どのように過ごしたのか、
高度成長の時期には、どんなことを考えていたのか、
いろいろなお話をされていました。
「私たちは、こんな大変な時代を、ともに歩いてきた、
同士なんだよ。
病気なんか、あの時の気持ちを忘れないで、
一緒に頑張って乗り切ろう!」
という、励ましの言葉でした。
患者さん(女性)とこの老紳士は、ともに空襲の中を逃げ回り、
戦後は別々の業界で会社を興し、
切磋琢磨しながら今に至ったようです。
「まだまだ、あなたとはお話をしたいわ!
こんな病気は、絶対克服してみせるわ!」
患者さんの力強い言葉を引き出して、
その老紳士は帰っていかれました。
「ああ、人を励ますのにも、いろいろなしかたがあるものだ!」
と、とても印象に残りました。
私は、これから、前途洋々な若者たちを指導していくのですから、
教科書のような接し方だけではいけないのかな?
って、考えさせられました。