単語の意味がわかっていても、答えられない!?
知らない単語はないのだけれど・・・
この時期になると、大学受験生の皆さんは、
語彙力不足に悩んでいる方も多いでしょうね。
昔の「豆単」には、1万2千語以上が載っていた
時代もありました。
最近は、それほど語彙数は問題にならないのかな?
それでも、問題演習をしていて、辞書を引きっぱなしでは、
不安になりますよね。
語彙数は多いほうが有利であることは間違いありません。
でも、そればかり気にしていては、
とんでもないことになりかねません。
次の英文を和訳してください
① For my part, I agree to the plan.
② A politician thinks of the next election ; a statesman, of the next generation.
③ I have always wondered at the passion many people have to meet famous men.
知らない単語はほとんどありませんね。
スラスラと和訳できましたか。
私立大などで「和訳しなさい」と出題されたなら、
「日本語として正しい表現」で答えなければいけませんよ。
出題のネライを知りましょう
①の問題は、「for one's part」が「~としては」という意味の
熟語であることを知らないと、戸惑う問題です。
単語だけでなく、熟語の学習も必要なのですよ。
熟語の学習で必須の知識が「前置詞の意味」なんです。
「for = 交換」と知っていれば、
「私の立場と交換すれば」→「私の立場では」と考えて
「私としては」と、覚えることができますよね。
(正解)私としては、その計画に賛成です。
②はどうでしょう。
「政治家は次の選挙のことと次の世代の政治家のことを考える。」
なんてやってしまう人はいないでしょうね。
この問題のネライは、「セミコロンの機能」と「省略のルール」です。
「セミコロン」は「対等に2つの分をつなぐ」・「内容を添加する」
「事項を並べる」といった機能があります。
「省略」では、「副詞的に文を添加する場合にSVを省略する」
ということがなされるのですよ。
この問題では、セミコロンの後ろに
a statesman thinks of the next generation
と、動詞が省略されているのですよ。
(正解)政治家は次の選挙のことを考え、政治家は次の世代のことを考える。
③では、「2つの文が接続詞がなくつながることがない」という
基本的な構文のルールと、関係代名詞の省略がポイントです。
(正解)多くの人が有名人と会いたがる情熱を、わたしはいつも不思議に思ってきた。
文型と品詞とで、考える英語の学習
英語にしても日本語にしても、「文」とは単語の並べたものではありません。
単語と単語とをどのように繋ぐのかというルールがあります。
それが文法であり、構文であるのです。
そういう意味では、紗季が教えを乞うていた塾の先生は、
徹底的に「英文の考え方」を教え込んでいましたね。
受験生の皆さん、「出題のねらい」を考えながら勉強すると、
飛躍的に得点力を上げることができますよ。
最後に、塾の先生の「作りっぱなし」のサイトをご紹介しますので、
一度ご覧になってみてください。リンクを張っておきます。
「中学生用 → 高校生用 → 大学受験用」の順で記事があります。
売り込みなどは一切ありませんから(笑)