沙希の見たまま、思ったまま!

沙希が見たまま、思ったままの気持ちや感想を、お伝えします!

英語教育のあり方とは

英語教育が大きな転換期を迎えています。

2020年度までに、小学校5年生からの英語教科化を進め、

中学以上の英語も、オーラルイングリッシュでの授業が進む、

など、かなり大掛かりな改革が進んでいます。

 

英語検定は基準になるのか?

 

小学校の3年生から「英会話学校」に通っていて、

「英語が得意」と言っている子がいます。

 

中学1年生の3月で、

英語検定準2級」に合格したのだから、“得意”なのでしょう。

しかし、その子の学年末テストの英語は68点でした。

 

どこかに矛盾した現実を感じます。

 

私は、小学4年生で、姉の英語の教科書を見て、

「なに、これっ?」って、見たこともない文章を見て、興味がわきました。

 

それから、独学で(姉たちは、何も教えてくれなかったので)英語を学び、

中学1年生で「英語検定2級」を合格しました。

中学に入ると、高校の教科書で勉強を進め、

高校1年生入学すぐに、「英語検定1級」に合格しました。

 

私は、中学から高校まで、学校の試験では、ほとんど満点でした。

 

ですから、「英語検定準2級」(高校1・2年生レベル)を合格したのなら、

中学1年生の定期試験程度なら、満点近くを取れるはずだと思います。

 

しかし、現実は68点です。

 

いったい、どうしてなのでしょうか?

 

この子の、英検の試験勉強しているところを見たことがあります。

検定用の問題集を、答を選択して、答えていました。

 

「何で、それを答えにしたの?こっちでは、なぜダメなの?」

「答えは、これだから、これにしたんだよ!」

 

なんだ、答を覚えれば、今の英語検定は合格できるのか!

 

読む・書くからの勉強のメリット

 

私のした英語の勉強は、

まず、中学の英語の教科書を和訳することから始めました。

昔の教科書は「読み物」がたくさん掲載されていました。

それを、辞書を使って、ひたすら「和訳」しました。

 

その「和訳」が正しいのか正しくないのかは分かりませんが、

自分の和訳から、英文が「スラスラ言える」まで練習しました。

言えるようになったら、次に「スラスラ書ける」まで練習しました。

 

こうして、中学1年から3年までの教科書を、

まるまる「訳す」「言える」「書ける」ように練習を積みました。

 

中学になってからは、高校の教科書・文法書を読みました。

特に勉強になったのは「英文法」の参考書です。

確か、研究社の毛利可信著のものだったと記憶しています。

 

すべての例文の日本語訳を左側に書き写し、

英文を右側に書き写して、

これも「訳す」「言える」「書ける」で覚えてしまいました

 

次に、「英作文の修業」の例文を暗記しました。

 

平行して、高校の教科書(クラウンだったかな?)の勉強も、

「訳す」「言える」「書ける」で3年分を勉強しました。

 

こうした「英語の勉強法」で、中学では、

定期試験から実力テスト・模擬テストのほとんどで、

いつも満点近くの点数が取れました。

 

そして、高校1年の春に、「英語検定1級」に合格しました。

 

私の勉強法は、「テキストを丸ごと覚えてしまう」方法です。

単語も熟語も構文も、英語独自の表現も、

すべて覚えてしますのです。

 

英文を見たら、即座に和訳できる。

日本文を見たら、即座に英文が言える・書ける。

 

これは、今でも、とても有効な英語学習法だと思います。

 

オーラルに偏った勉強では?

 

英語教育の低学年化が進められていますが、

低学年で表現できることはどんなことがありますか?

「あいさつ」「自己紹介」「~したい」「今日は~しました」

など、日常のごく基本的な表現を覚えることだけですよね。

 

そういった「慣れ」を覚えさせることで、

本当に「オーラルイングリッシュ」を身につけられますか?

 

あなたは、わが子が英語で「あいさつ」できるのを見て、

「わぁ、英語学校へ行かせといてよかった!」と思うでしょう。

 

でも、それだけではないですか?

日本語でも、それほどいろいろなことが考えられないのに、

英語で、それ以上のことを表現できるようになるでしょうか?

 

なぜか、そういった傾向が進められると、

先に述べた、「英検準2級」でも、「中1のテストで68点」という

現実を広げていくことにはならないかと心配します。

 

それが「英語教育の普及だ」と言われていることに、

「どこかが間違っている」としか思えません。

それよりも、英語圏の小学校や中学校の教科書を教材に、

低学年の英語教育を普及させたほうが、

内容も興味深いものが多いので、

子どもたちは喜んで英語学習と取り組むと思います。

 

あなたは、この問題を、どのようにお考えでしょうか。

 

 

 

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