文章題を得意にしよう
文章問題を苦手にしている中学生が多いですね。
苦手な生徒の多くは、
問題を読んで、すぐに式を作ろうとしています。
すると、思い込みや、早合点や、条件の読み落しなど、
トラブルや間違いの基を作ってしまいます。
「1つの内容、1つの動作」をマスターしよう
「1つの内容、1つの動作」で、問題の内容を図示しましょう。
【例題】
8%の食塩水と5%の食塩水を混ぜると、濃さが6%の食塩水が150gできた。
8%の食塩水と5%の食塩水はそれぞれ何gありましたか。
濃度の問題は「全濃中の表」を完成しよう
濃度の問題は、全体量・濃度・中味の量の表を作ります。
問題文 | 食塩水A | 食塩水B | できた食塩水 |
---|---|---|---|
全体量 | |||
濃度 | |||
中味の量 |
表の中に、問題文の内容を入れていきます。
8%の食塩水と5%の食塩水を混ぜると、濃さが6%の食塩水が150gできた。
8%の食塩水と5%の食塩水はそれぞれ何gありましたか。
問題文 | 食塩水A | 食塩水B | できた食塩水 |
---|---|---|---|
全体量 | |||
濃度 | 8% | 5% | |
中味の量 |
8%の食塩水と5%の食塩水を混ぜると、濃さが6%の食塩水が150gできた。
8%の食塩水と5%の食塩水はそれぞれ何gありましたか。
問題文 | 食塩水A | 食塩水B | できた食塩水 |
---|---|---|---|
全体量 | 150g | ||
濃度 | 8% | 5% | 6% |
中味の量 |
8%の食塩水と5%の食塩水を混ぜると、濃さが6%の食塩水が150gできた。
8%の食塩水と5%の食塩水はそれぞれ何gありましたか。
《1次方程式の場合》
8%の食塩水をxgとすると、5%の食塩水は(150-x)gとおける。
問題文 | 食塩水A | 食塩水B | できた食塩水 |
---|---|---|---|
全体量 | xg | (150-x)g | 150g |
濃度 | 8% | 5% | 6% |
中味の量 |
表の空白を埋めれば、式が出来上がります。
問題文 | 食塩水A | 食塩水B | できた食塩水 |
---|---|---|---|
全体量 | xg | (150-x)g | 150g |
濃度 | 8% | 5% | 6% |
中味の量 | 0.08x | 0.05(150-x) | 150X0.06 |
【立式】0.08x + 0.05(150-x) = 9
《連立方程式の場合》
8%の食塩水をxg、5%の食塩水をygとおける。
問題文 | 食塩水A | 食塩水B | できた食塩水 |
---|---|---|---|
全体量 | xg | yg | 150g |
濃度 | 8% | 5% | 6% |
中味の量 |
表の空白を埋めれば、式が出来上がります。
問題文 | 食塩水A | 食塩水B | できた食塩水 |
---|---|---|---|
全体量 | xg | yg | 150g |
濃度 | 8% | 5% | 6% |
中味の量 | 0.08x | 0.05y | 150X0.06 |
【立式】 x + y = 150
0.08x + 0.05y = 9
どうでしょうか?
「1つの内容、1つの動作」の進め方は理解できましたか?
文章問題が苦手な生徒は、図示の仕方を覚えましょう。
そして、どんどん表を埋めていって、立式の練習をしましょう。