やる気の出し方!?
ひと言に「やる気の出し方」と言っても、
いろいろな「やる気」があります。
その中でも、お父さん・お母さんがいちばん気になるのは、
「勉強のやる気」でしょうね。
勉強のやる気の出し方
勉強の「やる気」と言っても、
「学校の授業を積極的に受けようとする、やる気」もあれば
「宿題の取り組みをしっかりする、やる気」もあります。
「家庭で自主的に勉強をする、やる気」もあり、
「塾で勉強する、やる気」もあります。
「勉強のやる気の出し方」にしても、
「やる気が出ないので、何とか自分で出したい」と、
自分に対するやる気の出し方もあれば、
「やる気のない子に、やる気を出させてあげたい」と、
子供に対して思うこともあります。
子供が「やる気にならない」条件も状態も、
ひとり一人がまったく違います。
「今、勉強をガンバっておかないと、将来に困りますよ。」
と言われても、
今「やる気」が起きていないのに、将来のことを言われても、
説得力がありません。
「大学へ行くためには、せめて○○高校へは行かないと・・・」
と言われても、
○○高校へ行くことに魅力を感じるはずがありません。
より良く生きたい!
たとえ「引きこもり」の子であっても、
「こうなったらいいな」
「こういうことをしたいな」
というような「願望」は必ずあります。
「本当は、外に出たい!」
「本当は、もっと勉強ができるようになりたい!」
「本当は、誰かの役に立ちたい!」
と、何かは分かりませんが、何かの願望はあります。
「やる気を出す」には、その子の「本当の欲求」を理解し、
対策を考えなければなりません。
「対話」によって、その子の「欲求」を導き出すのですが、
その際に注意することは、
「言葉で表現することは、本心ではない」ということです。
やる気のない子にとっては、対話はメンドクサイものです。
早く逃れたい一心で、聞き手に心地よい返事をします。
上辺の言葉と、本音の言葉とを、聞き分けなければ、
その子の本当の欲求を引き出すことはできません。
何度も繰り返し対話を重ねることで、
その子の心を開かせて、
本当の「願望」を明らかにしなければなりません。
先生に期待する?
「やる気を出させてあげたい」と、
本当に親身になってあげられるのは、親と兄弟しかいません。
教師でも、そうした良い先生に出会うことはほとんどありません。
親切で、気の利く先生であっても、自分のことで精一杯です。
塾や家庭教師の先生に期待する親がいますが、
彼らは基本的に、「勉強を教える」ことが仕事であって、
「やる気にさせる」料金は含まれていません。
入塾相談に行くと、
「やる気のない人は、お断りします!」と、
堂々と言ってのける塾もけっこうあります。
塾の授業が学校よりうまくいきやすいのは、
その塾の指導力もあるのでしょうが、
「やる気のある子だけを集めている」ことにも因るのです。
親だから、兄弟だから、
本当にその子の力になってあげられるのです。
ですから、
「やる気のない子に、やる気を出させる」ためには、
「家庭内で、解決の道を探る」ことが大切なのです。