“確かな学力”を身につける思考習慣
正しい学習習慣が身についていないと、子供たちはなかなか集中して
勉強と取り組んでくれません。テレビやゲームに夢中になったり、
漫画を読みふけったり、子供たちの誘惑は、いくらでもあります。
親から見れば、「勉強を先に済ませてよ!」って言いたくなります
が、子供たちには子供たちなりの“感性”があり“優先観”があるのです。
いくら注意してもゲームや漫画から離れられない子供たちには、その
生活習慣から直していかなければ、親の考えるようにはなりません。
誰を手本としているのでしょう?
どんなことにも「ダメ!ダメ!」と言って子供の言い分に耳を貸さな
い親、何かあると理由も聞かないですぐに怒る親、子供や親との約束
を守らない親や兄弟、こんな家庭環境で育てられた子供たちは、
「それで、いいのだ!」と、自然にそういった生活習慣を身につけて
しまいます。
子供たちの生活習慣を正したいのなら、子供たちの生活環境にある
よくない習慣を見せないことからはじめなければなりません。
条件反射の原理
毎日、同じ時間に、同じ場所で勉強すると、それが習慣になり、その
時刻がきて、その部屋に入ると、自然に勉強する気持ちになります。
とくに、低学年のうちから、このような習慣をつけておくことで、
子供たちは、正しい学習習慣を身につけることができます。
中学生になると、それまでの生活習慣から抜け出すことは難しくなり
ます。それでも、「○時まで勉強したら、おやつを食べましょうね!」
とか、アメを目の前にちらつかせてでも、矯正してしてしまいます。
一度身に付いてしまえば、もうアメは必要でなくなりますから・・・。
子供たちに身につけさせたい学習習慣とは
「自分から進んで、人に頼らないで学習する。」
時間でも、点数でも、問題数でも、何でもいいので具体的目標を立
て、その取り組みの自己評価をして、結果を確認して修正を重ねる。
自立への第一歩を踏み出す、といった感じですね。
「授業を効果的に受ける。」
学校でも塾でも、予習・復習をして授業に臨んで、積極的に授業に
参加できるように準備ができるようになる。
授業が始まったら、先生の言動を注意深く観察し、先生よりも先に
考えられるようにする。そうすることで、批判的に、徹底的に、
その結果、よく理解して授業を受けられるようになります。
健康に関する思考習慣
子供たちが勉強をしていくのに、健康が大事であることを理解させ
よう。
夜更かしをして、朝寝坊をして、朝食もとらないで学校へ行くよう
では、学習の効率も上がりませんね。親はもちろん、子供たちも、
それではダメなことは良く知っています。しかし、その必要性を本当
には理解できていないので、ついついそんな悪習慣を続けてしまい
がちです。
ポイントは次の4つです。
①規律正しい生活をできるようにする。
②適度な運動を取り入れる。
③栄養を十分に摂取する。
④睡眠を十分にとる。
こういったことに留意して日常生活を改善していきましょう。
夏休みが始まります。思考習慣を正しく修正するチャンスです!