『整数』の問題の考え方
「整数」の基本的な問題の考え方をご紹介します。
[1]72の約数をすべて書け。
(解き方1)
72を掛け算で表示すると、次のようになります。
72=1×72=2×36=3×24=4×18=6×12=8×9
よって、約数は 1, 2, 3, 4, 6, 8, 9, 12, 18, 24, 36, 72
(解き方2)
72を素因数分解します。
72=2^3 × 3^2
2の使い方は2^0・2^1・2^2・2^3
3の使い方は3^0・3^1・3^2
これらを総当りで掛け合わせます。
2^0×3^0=1、2^0×3^1=3、2^0×3^2=9
2^1×3^0=2、2^1×3^1=6、2^1×3^2=18
2^2×3^0=4、2^2×3^1=12、2^2×3^2=36
2^3×3^0=8、2^3×3^1=24、2^3×3^2=72
このようにして求めた数が約数です。
[2] 120の約数の個数は何個か。
まず、120を素因数分解しましょう。
120=2^3×3×5
⇒「約数の個数は、「指数+1」の掛け算」
(3+1)×(1+1)×(1+1) = 4×2×2 = 16
よって、120の約数は、16個
[3] 次の数の最大公約数と最小公倍数を求めよ。
18、27、36
まず、それぞれの数を素因数分解して積みましょう。
18=2^1 × 3^2
27= 3^3
36=2^2 × 3^2
G =2^0 × 3^2 = 9 ・・・指数の小さいもの
L =2^2 × 3^3 = 108 ・・・指数の大きいもの
こうして、最大公約数は9、最小公倍数は108と求めます。
[4] 54と90の公約数をすべて書け。
これもそれぞれの数を素因数分解しましょう。
54=2 × 3^3
90=2 × 3^2 × 5
G =2 × 3^2 = 18
公約数は最大公約数の約数なので
1、2、3,6、9、18 が公約数のすべてです。
[5] 12と18の公倍数のうち、2桁の整数を書け。
やはり、素因数分解しましょうね。
12= 2^2 × 3
18= 2 × 3^2
L = 2^2 × 3^2 = 36
公倍数は最小公倍数の倍数なので
36、72 が求める公倍数です。
今回は、超基本の問題を取り上げました。
次回は、いろいろな問題を取り上げます。